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2021年3月10日(水) 【花粉症】まだ小青龍湯ですか?
いつもありがとうございます。

三寒四温の時期から、三温一寒くらいになり、暖かくなってきました。
スギ花粉の飛散量も本格的になってきています。

前回の記事では、寒い時期の花粉症には小青龍湯が効くことが多いことをお伝えしましたが、時期的にそろそろ、お薬のチョイスが小青龍湯ではなくなってきています。

「あなたの花粉症の症状、もう水っ鼻ではなくて、くしゃみや鼻づまり、喉のイガイガ、目や顔のかゆみになってきていませんか?」
それはどうしてかと言いますと、2月の主に風邪(フウジャ)と寒邪(カンジャ)による症状から、そろそろ暖かくなってきて炎症性・熱性の症状に変化しているからです。

ですのでこの時期は漢方薬のチョイスも変わってきます。
炎症・熱なので、当然粘膜は乾きます。
粘膜にとって大切な、うるおいバリアが失われてしまうわけです。

だから「くしゃみや鼻づまり、喉のイガイガ、目や顔のかゆみ…」なんです。
漢方薬としては炎症を抑えたり、粘膜を潤すタイプのものをおすすめする機会が多い時期です。
養生としては、たくさん飲む必要はありませんが、こまめに水を口に含み粘膜が乾燥しないようにしましょう。大根や豆腐、白菜などのうるおい食材や、ミントガムなども効果が期待できます。

花粉症漢方として最も有名な小青龍湯は、カラダを温めるタイプの処方ですので、乾燥症状にはかえって毒。たまたま寒い日の、とめどない水っ鼻の時だけにしておいてくださいね。

それでは、また。


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