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2021年4月2日(金) 春はめまいの季節です【解説します】
いつもありがとうございます。

いこい堂がある群馬県伊勢崎市でもソメイヨシノが満開。
けっこう暖かくなってきました。

当店で最近多いのが、めまいのお悩み。毎年春先に増えるご相談です。
今回の記事では、
・なぜ春はめまいが起こりやすいのか?
・漢方的な対処法と養生法
について書かせていただきたいと思います。
では行きます!

①なぜ春はめまいが起こりやすいの?

答えを一言で言うと「寒い冬が終わり、気温が上がってくるから」です。

気温の上昇により温められたカラダの中では、温められた熱が上半身、さらに頭部に上昇してくるという現象が起こります。
自然界では暖かい空気は上昇し、冷たい空気は地面にたまります。ヒトの体も自然界の一部ですから。

そして頭部に上がってきた『熱=体温』が、めまいやのぼせを引き起こす訳です。
めまいと関係が深い三半規管も、首から上の内耳にありますもんね。

カラダの熱を冷ますための冷却水(水・血)が足りていない方は、さらに悪化要因となります。

さらに、季節の変わり目の気温変化に対応するのに体力を消耗し、水分代謝が低下しがちという要素も影響します。
それにより内耳に水が貯まると、めまいの原因になるのです。
現在めまいがあって、顔や足などのむくみも気になっている方は、特にこの傾向が強いです。
②漢方的な対処法と養生法

(1)漢方薬
現在のカラダの状態を見極めた上で、
・胃腸を元気にして水分代謝を高めてあげる。
・肝のストレス処理能力を高めてあげる。
・肝や心の熱を冷ましてあげる。
・カラダの熱を冷ます冷却水を増やしてあげる。
といった処方を使い分けます。

(2)予防法
・気温に応じてこまめに衣類を調節し、カラダに熱がこもらないようにする。
・適度にカラダを動かし、ストレスやカラダにこもった熱を発散する。
・脂っこい食べ物や甘いものなどのハイカロリーな食べ物を避け、カラダの熱を冷ます葉物野菜を積極的に食べる。
・自分が好きな香りのアロマを嗅いだり、香りのよい香味野菜を摂るようにする。

(3)食養生
・熱を発散させる…適量の唐辛子・生姜・シナモン・ネギなどの辛い食材(摂りすぎると逆効果です!) シソ・ミントなど。
・熱を冷ます…豆腐・きゅうり・もやし・バナナ・菊花など。
・カラダの冷却水を増やす…ニンジン・山芋・ホウレンソウ・豚肉・鶏卵・イカ・チーズなど。
・血を増やす…鳥か豚のレバー・ニンジン・ホウレンソウ・なつめ・イカなど。

これらの養生をしていただき、それでも改善しない場合はご相談ください。
ではまた。


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